ポリシリコン

ポリシリコンは高純度の多結晶シリコンのことです。携帯電話をはじめ、太陽電池などにも使用されています。製造方法も単結晶シリコンとは違います。メーカーも上場企業だけではなく扱う企業も増えてきてます。

ポリシリコンとは

ポリシリコンとは、高純度の多結晶シリコンのことを指します。

ポリシリコンは呼び名ですが高純度の多結晶シリコンというよりもポリシリコンという名称の方が一般的になってきています。

ポリシリコンの原料

ケイ石(珪石)やケイ砂(珪砂)になります。

シリコンSilicon)は、そのもままずばり
ケイ素(珪素/硅素)のことです。

元素記号Si。原子番号は14です。

ポリシリコンの用途

大きく分けて2つになります。1つが半導体基板、もう1つが太陽電池原料です。携帯電話や薄型テレビ、パソコンなどに使われる半導体基板になります。ICチップのことです。太陽電池原料として、太陽光発電機器に使われるセル原料として用いられるのが非常に多くなってきています。

ポリシリコンが注目されてる理由

単結晶シリコンは小さいもの、例えば集積回路(LSI)などには辛うじて問題ないといえる状況なのです。その大きな理由はコストです。

単結晶シリコンを製造するにあたり、非常にコストはかかってしまうものなのです。それと単結晶シリコンは集積回路(LSI)などの小さいものにはOKなのですが、液晶ディスプレイとか、ドでかい太陽電池機器といったようなものには不向きなのです。

もうひとつの理由は、高機能携帯電話機の登場によります。ご存知のように現在の携帯電話機は超薄型でありながらあらゆる多機能を備えています。これだけでも十分にすごいことではありますが、人の欲求として画面もより綺麗で且つ、動画も鮮明でしっかり表示させたいと思うもの。 これらが従来のTFTでは満足できない部分をポリシリコンが解決しました。

これが「低温ポリシリコン液晶」というものです。

なぜ低温なのか、それは、TFTは、薄膜トランジスタ(Thin Film Transister)というのですが、このTFTよりもシリコン膜(薄膜)を形成する温度が従来よりも低い温度で製造できるからになります。